『ホモ・ルーデンス』を書評【著者・内容・評価】

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『ホモ・ルーデンス』とは

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『ホモ・ルーデンス』とは?

『ホモ・ルーデンス』は1938年に発表されたヨハン・ホイジンガの著作です。

原始社会~近代の「遊び」を研究した作品で、現在も読み継がれています。

著者

この本の著者は、オランダの歴史学者ヨハン・ホイジンガ(1872-1945)です。

ホイジンガは、中世ヨーロッパの文化史の研究を得意とする人物です。

言語学にも精通しており、ヘブライ語・アラビア語・スラブ語・サンスクリットなども得意としています。

代表作は『中世の秋』、『ホモ・ルーデンス』などです。

内容

「遊び」を分析

本書では、長い歴史の中で存在しつづけてきた「遊び」について分析していきます。

「遊び」の定義と重要性について詳しく考察していきます。

「遊び」の具体例

本書では、「遊び」の具体例として以下のようなものが研究されます。

  • 裁判
  • 戦争
  • 謎解き
  • 哲学
  • 芸術

これらを研究することで「遊び」の本質に迫っていきます。

批判

本書の「19世紀以降のヨーロッパ社会では遊びが失われつつある」という主張は正しくないという批判があります。

この本が発表されたのは戦間期(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間)であり、この時代背景もあって悲観的な考えになったのかもしれません。

評価

総合評価

ホモ・ルーデンス
総合評価
( 4 )
メリット
  • 研究テーマの独自性が高く、新しい視点が得られる
  • 背景知識がなくても読める
デメリット
  • 細かい部分で議論の余地がある

原始時代~近代にかけての「遊び」を研究した作品です。

とても珍しいジャンルの作品なので、多くの人が新鮮に感じるでしょう。

また専門用語が全く出てこないので、歴史の初学者でも取り組めるでしょう。

社会学や文芸批評などの分野で評価されており、広く読まれています。

新しい視点を求めている人におすすめ

「遊び」の研究はとても珍しいため、これまで触れたことがない人が多いはずです。

そのため本書は、歴史を新しい視点から見たい人にぴったりの作品となっています。

これまで歴史学の本をたくさん読んでおり、読書がマンネリ化している人にもおすすめです。


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おわりに

以下の記事では、歴史学をまとめて解説しています。

歴史学の基本をざっくり学びたい方は、こちらの記事もおすすめです。


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この記事を書いた人

■慶應義塾大学文学部日本史学専攻卒
■歴史学の本を年間100冊以上読む

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